D1GP RD.2 奥伊吹 詳細レポート

2025 GRAN TURISMO D1 GRAND PRIX SERIES RD.2 OKUIBUKI
2025年グランツーリスモD1グランプリシリーズ第2戦 奥伊吹
開催日:2025年5月11日(日)
会場:奥伊吹モーターパーク(滋賀県)
コースコンディション:ウェット→ドライ
 延動員数:4,075名(3日間合計)

目桑が2連勝を決めてスタートダッシュ!


第2戦 単走決勝

振りヨシ、角度ヨシ、安定性ヨシの走りでポップが単走優勝

 第2戦は第1戦の翌日におなじコースでおこなわれた。この日も朝まで雨が残り、単走はウエット路面ではじまり、前日同様に路面はしだいに乾いていった。

 グループの上位4名が追走進出する方式は前日同様だったが、前日とは乾きかたとそのスピードが異なっていた。10~9名のグループ内でも2組にわかれての走行となるが、AグループとBグループにおいては、各グループ後半に走った選手のほうがあきらかにコンディションがよくなり、各グループ前半走者の多くが敗退した。ほぼドライになったCグループ以降はほとんど差は出なくなった。

 そのなかで、Aグループ前半に走った蕎麦切がギリギリで追走進出。いっぽうBグループでは、クイックな振りからいい流れでドリフトをつなげた横井が高得点を出してトップに立った。

 Cグループでは、ポップが進入と振り返しの振りの速さ、そしてコーナーでの角度で点を稼いで97.81点をマークし、横井をうわまわる。山中、藤野もいい走りを見せたが、ゾーン減点があってポップの得点には届かない。最後のDグループでも目桑や村上が97点台をとってきたがポップにはおよばず、ポップが初の単走優勝を決めた。

Pos.Gr.No.DriverCarBest score2nd score
1C89Lattapon Keawchin(ポップ)F2297.8194.73
2B70横井 昌志S1597.7896.41
3C66藤野 秀之ZN897.7696.97
4D23村上 満ZN897.4596.62
5D79目桑 宏次郎E9297.2994.19
6C90山中 真生A9097.1696.89
7C81和田 賢志郎S1596.6395.18
8D8稲岡 拓也RPS1395.7993.78
9D78上野 高広GSC1095.6093.84
10B33石川 隼也ZN895.2688.32
11B55松川 和也AE8594.3165.99
12B51岩井 照宜FC3S94.0089.92
13A88川畑 真人ZN893.1891.44
14A32多田 康治ZN892.3590.53
15A80田野 結希ZN892.0688.61
16A31蕎麦切 広大ZN890.5388.73
▲ 追走トーナメント 進出 ▲
17C77松山 北斗GZEA14H95.8290.25
18D18日比野 哲也ZN895.4094.03
19D27茂木 武士S1595.2692.28
20D95Daychapon Toyingcharoen(ポン)ZN894.8993.01
21C10三好 隼人ZN894.4389.52
22B99中村 直樹PS1393.8691.92
23B9粂 哲也S1593.7089.02
24C43田所 義文AE8693.4715.61
25C3野村 圭市ER3493.3289.02
26D52星 涼樹GZEA14JH93.1993.17
27D63Konpichit Toyingcharoen(ペイ)S1591.9766.17
28B14玉城 詩菜ZN691.7118.63
29A2田中 省己S1590.3389.38
30A7松井 有紀夫FD3S90.1090.09
31A76中村 龍PS1387.7987.15
32A98土居 雅和PS1387.0946.84
33B50石井 亮JZX10086.7219.56
34A75畑中 夢斗JZX10086.4485.32
35B93加納 広貴S1583.9180.91
36A30中田 哲郎JZX10083.0462.24
37C56森 孝弘RPS1367.9166.54
38B15藤原 優汰S1546.300.00

第2戦 単走優勝

ポップ(Lattapon Keawchin)

NEXZTER drive to drift academy
NEXZTER BMW M2 [F22]

 (昨日のクラッシュのダメージは?) いろいろ直したんですけど、ブレーキの利きがちょっと完全にはどうしても直っていなかったです。

 (自信はあった?) クルマがどうなっていても、全力で行くつもりでした。ブレーキだけちょっと調子が悪くて、あとは普通だったんですけど。

 (1本目の点がよかったが?) 1本目からもう全開で行きました。自分としては2本目のほうが点は高いと思っていたんですけど、減点されちゃったんですよね。

 (単走で重視したところは?) セクター1とセクター3を狙って、点が伸びるようにがんばりました。

 (いまの心境は) D1では単走を通過するだけでもむずかしいので、はじめて単走で優勝できてうれしいです。


第2戦 追走トーナメント

神業接近ドリフト連発のなかで目桑が2連勝!

 ベスト16はおおむね単走上位の選手が勝利したが、蕎麦切はレベルの高い激闘の末、合計0.5ポイントの差でポップに勝った。また、村上vs川畑は、村上が川畑とウォールとに接触したこともあって川畑が勝った。

 ベスト16から後追いポイント10点超えの追走が出ていたが、ベスト8では山中と藤野がおたがいほぼフルマークの激闘を見せ、再戦にまでもつれて藤野が勝ったほか、横井もチームメイトの新人・和田を相手にビタビタの後追いを見せた。

 ベスト4に勝ち上がったのは蕎麦切、目桑、横井、藤野。蕎麦切vs目桑はおたがいに接近ポイント10点超えの後追いを見せて再戦にもつれたが、そこで目桑がさらに強烈な接近ドリフトを見せて勝利。横井vs藤野は藤野が先行時にリズムを崩して横井が勝った。

 決勝は目桑vs横井。1本目は目桑が先行。横井はストレートでいい位置につけ、絶妙な進入を見せたが1コーナー途中で少し浅くなり、距離も離されてしまう。その先でまた寄せたものの、ビタビタまではいかなかった。そして2本目は後追いの目桑が進入からスムーズに近い距離のドリフトを合わせて大きなアドバンテージを獲得。優勝を決めた。


第2戦 優勝

目桑 宏次郎

VALINO TEAM G-Meister
G-MEISTER Reality VALINO E92 [E92]

 天気が昨日とおなじようなパターンだったんで、単走はそこの運がどうかなっていうところも正直あったし、それをはずしたらもうダメだなと思ってはいたんですけど、ただそれさえなんとか……16位でもなんでも単走さえ通過できれば昨日よりもいい追走をやりたいなっていう意識はしてましたね。

 鈴木学さんからも「もっとやれるでしょ」ってことは言われてたんで。今日は結果的にそうじゃなきゃ勝てなかったなっていうのがあったんで、そういうスタイルにして、より攻めていけてよかったなと思ってます。

 (単走優勝は目指してた?) 路面の状況的に自分のグループは狙える状況ではあったんですけど、ちょっとそこは取りきれなかったなっていう。ただ確実に通れるであろう点数は1本目から出てたんで、そこまでは気にしてなかったですね。

 (追走に入ってからの内容的には?) 昨日よりはできてる部分は多かったかなと思ってます。富士でも負けた宿敵岩井さんも、しっかりと確実に倒すということを意識して……チーム的にもけっこうみんなドキドキしちゃって、自分もドキドキしてて。そこを突破できて、なんかちょっと勢いもついてきたかなっていうかんじでしたね。

 あとは、勝ち上がっていくたびにいろいろパワーのあるマシンだとか、手強い他社のタイヤメーカーさんだとかとどんどん当たっていったんで、もうこれは昨日みたいなスタイルじゃ絶対勝てないなっていうところで、途中からいまできうる最大に近いマシンのポテンシャルというかグリップを引き上げる対策だったりとかっていうのはしてみました。

 (後追いではきれいに寄せていけているようだが) やっとこのクルマに対してっていうのもそうですし、じつは奥伊吹での後追いで、大幅にDOSS点を落とさないでやるっていうのが、前半はあまりできなかったかなと思ったんですけど、今日の後半のほうに行くにつれて、比較的うまくいってる点数が出てきてくれてたんで、やっとやりかたがわかったというか、間合いがわかったというか、それはやっていくごとによくなってったように思います。

 (次の筑波もいけそう?) もちろんどのかたもおなじだと思うんですけど、負担がかかるんで、より致命的なトラブル出さないように。しっかりメンテして臨みたいなとは思ってます。


第2戦 2位

第2戦 3位

第2戦 優勝チーム

第2戦 ベストメンテナンス


第2戦 最終順位&ポイント

Pos.No.DriverTeamCarModelTsuiso pointsTanso points
179目桑 宏次郎VALINO TEAM G-MeisterE9225 
270横井 昌志TEAM D-MAX RACINGSILVIAS15213
366藤野 秀之Team TOYO TIRES DRIFT 1GR86ZN8182
431蕎麦切 広大SHIBATA RACING TEAMGR86ZN816 
590山中 真生ウエインズトヨタ神奈川 × 俺だっ! レーシングGR SUPRAA9013 
681和田 賢志郎TEAM D-MAX RACINGSILVIAS1512 
78稲岡 拓也VEHIQL RACING × VALINO180SXRPS1311 
888川畑 真人Team TOYO TIRES DRIFT 1GR86ZN810 
989Lattapon Keawchin(ポップ)NEXZTER drive to drift academyF2284
1023村上 満Repair Create × Result JapanGR86ZN871
1178上野 高広TEAM VERTEXRCGSC106 
1233石川 隼也広島トヨタ team DROO-PGR86ZN85 
1355松川 和也広島トヨタ team DROO-PTRUENOAE854 
1451岩井 照宜レーシングサービス ワタナベRX-7FC3S3 
1532多田 康治CUSCO RacingGR86ZN82 
1680田野 結希Team TOYO TIRES DRIFT 2GR86ZN81 

第2戦 単走順位&ポイント

Pos.No.DriverTeamCarModelPoiints
189Lattapon Keawchin(ポップ)NEXZTER drive to drift academyF2220
270横井 昌志TEAM D-MAX RACINGSILVIAS1516
366藤野 秀之Team TOYO TIRES DRIFT 1GR86ZN815
423村上 満Repair Create × Result JapanGR86ZN814
579目桑 宏次郎VALINO TEAM G-MeisterE9213
690山中 真生ウエインズトヨタ神奈川 × 俺だっ! レーシングGR SUPRAA9012
781和田 賢志郎TEAM D-MAX RACINGSILVIAS1511
88稲岡 拓也VEHIQL RACING × VALINO180SXRPS1310
978上野 高広TEAM VERTEXRCGSC108
1033石川 隼也広島トヨタ team DROO-PGR86ZN87
1155松川 和也広島トヨタ team DROO-PTRUENOAE856
1251岩井 照宜レーシングサービス ワタナベRX-7FC3S5
1388川畑 真人Team TOYO TIRES DRIFT 1GR86ZN84
1432多田 康治CUSCO RacingGR86ZN83
1580田野 結希Team TOYO TIRES DRIFT 2GR86ZN82
1631蕎麦切 広大SHIBATA RACING TEAMGR86ZN81

第2戦 チーム順位&ポイント

Pos.No.TeamDriverPoints
179VALINO TEAM G-Meister目桑 宏次郎26
270TEAM D-MAX RACING横井 昌志20
366Team TOYO TIRES DRIFT 1藤野 秀之15
431SHIBATA RACING TEAM蕎麦切 広大10
590ウエインズトヨタ神奈川 × 俺だっ! レーシング山中 真生6
681TEAM D-MAX RACING和田 賢志郎6
78VEHIQL RACING × VALINO稲岡 拓也6
888Team TOYO TIRES DRIFT 1川畑 真人6
989NEXZTER drive to drift academyLattapon Keawchin(ポップ)3
1023Repair Create × Result Japan村上 満3
1178TEAM VERTEX上野 高広3
1233広島トヨタ team DROO-P石川 隼也3
1355広島トヨタ team DROO-P松川 和也3
1451レーシングサービス ワタナベ岩井 照宜3
1532CUSCO Racing多田 康治3
1680Team TOYO TIRES DRIFT 2田野 結希3

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