D1GP RD.9&10 お台場 見どころ

中村・日比野・齋藤、三つ巴のチャンピオン争いに注目!

 11月9日(土)・10日(日)の2日間、東京都はお台場の特設会場にて開催されるTOKYO DRIFT。9日(土)は2024年グランツーリスモD1グランプリシリーズ第9戦が、翌10日(日)は同シリーズの第10戦(最終戦)が実施される。

 お台場の特設コースは、昨年とおなじくスタートして直後に迎える右コーナーを加速し、短いストレートを経てドリフトを開始。外周を大きく旋回しながら低速セクションに入ったあとに振り返し、最後のコーナーを立ち上がったところでフィニッシュとなる。開幕戦の舞台になった奥伊吹と似たレイアウトが採用された。

 前戦のオートポリスでは、中村直樹選手、日比野哲也選手、齋藤太吾選手がそれぞれポイントを稼いだことでドライバーズランキングは入れ替わらなかったものの、エビス終了時よりもその差は接近。138ポイントで首位に立つ中村選手に対して、5ポイント差で日比野選手、7ポイント差で齋藤選手が追っている。

 いっぽうの単走シリーズランキングは蕎麦切広大選手がポジションアップを果たし、100ポイントで首位に立つ中村直樹選手を2ポイント差の98ポイントで追う。

 また、チームシリーズランキングではシバタイヤ勢が圧倒的な戦果をマークしており、蕎麦切選手と日比野選手で2勝ずつしているSHIBATA RACING TEAMが143ポイントで首位。3勝している齋藤太吾選手のFAT FIVE RACINGが2位につけている状況だ。

 お台場での2連戦では最大で58ポイント(優勝25ポイント+単走優勝4ポイント×2戦ぶん)獲得できるものの、ポイント差を考えるとチャンピオン争いは中村選手・日比野選手・齋藤選手の3名にほぼ絞られたといえるだろう。

 しかし、クラッシュからのリタイヤもありえる特設コースでの開催だけに、エビス戦から覚醒してランキング4位につける蕎麦切選手の動向にも注目したいところだ。


Drivers ranking 1st (138pts)
中村 直樹
TEAM VALINO × N-STYLE

V8エンジン搭載のPS13シルビアを駆り、開幕戦では単走優勝からの優勝を決め、筑波では2戦連続ベスト4進出で首位の齋藤に食らいつき、続くエビスでは3位&2位と連続で表彰台に登ってポイント差を逆転。オートポリスでも第8戦は3位に入ってドライバーズランキング&単走シリーズランキングともに首位をキープ。2021年ぶり2度目のチャンピオンを目指す。

Drivers ranking 2nd (133pts)
日比野 哲也
SHIBATA RACING TEAM

第2戦奥伊吹でひさびさの優勝を決め、それ以外のラウンドでも第8戦以外はベスト8以上をキープ。第7戦では今季2度目の優勝を果たしてドライバーズランキング2位、単走シリーズランキング4位につける。中村選手とはわずか5ポイント差ということで、お台場では熾烈な争いが予想される。自身初のシリーズチャンピオンに手は届くのか。

Drivers ranking 3rd (131pts)
齋藤 太吾
FAT FIVE RACING

2008年&2016年チャンピオン。第1戦&第2戦の奥伊吹はともに準優勝。第3戦&第4戦筑波は2連勝を決めたものの、第6戦エビスでのリタイヤが響いて中村選手&日比野選手にポジションを逆転されてしまう。しかし続くオートポリスでの第8戦では今季3勝目を挙げてポイント差を縮め、中村選手とは7ポイント差、日比野選手とは2ポイント差のドライバーズランキング3位につける。

Drivers ranking 4th (106pts)
蕎麦切 広大
SHIBATA RACING TEAM

今年はインフィニティからGR86にマシン変更。前半戦は追走進出するもなかなか上位進出できなかったが、エビスで覚醒して2連勝。そしてオートポリスでも5位&9位とポイントを獲得してポジションをキープ。なお、単走ランキングでは中村選手と2ポイント差の2位につけており、その動向に注目が集まる。お台場ではオートポリスで見せた100点の走りに期待したい。

Drivers ranking 5th (80pts)
松山 北斗
TEAM TOYO TIRES DRIFT 2

今シーズンは自らマシンメイクを手がけたGRカローラにマシンチェンジしたが、第5戦エビスでの準優勝、第7戦オートポリスでの4位と、すでに上位進出を連発する活躍を見せ、TOYO TIRES勢の最上位として奮戦。お台場は昨年優勝した会場でもあるため、その活躍に期待がかかる。

Drivers ranking 6th (73pts)
横井 昌志
TEAM D-MAX RACING

2018年、2019年、2022年のチャンピオン経験者。開幕戦の奥伊吹で3位入賞するも、以降はなかなか戦績が安定していなかったが、第8戦で7位に入ったことで村上を抜いてランキング6位にアップ。しかし6位の横井選手、7位の村上選手、8位の藤野選手はそれぞれ1ポイント差となっており、その争いに注目が集まる。


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