D1LT RD.2 名阪 詳細レポート

2023 D1 LIGHTS SERIES RD.2 MEIHAN
2023年D1ライツシリーズ第2戦名阪
コースコンディション:ウェット
延動員数:1,137名

第2戦は田村健多が優勝!


第2戦 単走決勝

Tanso 1st Place
山中 真生
TMS GOODRIDE RACING TEAM
TMS S15 SILVIA (S15)
山中は、滑りやすい路面にもかかわらずドライ時のような振り出しを見せ、左足ブレーキを駆使して、姿勢や車速を見事にコントロールしてみせた。
Tanso 2nd Place
野村 圭市
SKYLINE (ER34)
Tanso 3rd Place
久野 太一
SILVIA (S15)

山中がドライのような走りを決めて優勝

 第2戦は朝から雨。途中で降り止むことはなく、競技は終始ウエット路面でおこなわれた。

 第2戦のコースレイアウトは、前日とは変わって2コーナーをヘアピンとして使う通常のコース。近畿地方周辺のドライバーには走りなれたレイアウトだ。

 しかし、1コーナー奥に壁があるこのサーキットはクラッシュのリスクが高い。ウエット路面ということで、止まらないことを恐れて振り出し位置が手前になりすぎたり、思いきって角度をつけられずに得点が伸びなかった選手は単走で敗退となった。重要な要素はスピード、振りの鋭さ、角度のみっつだが、そのうちふたつを欠いている場合は敗退したケースが多く。おもにふたつ以上を満たした選手が追走進出を決めた。

 そのなかで、山中は2本目にまるでドライ路面のような振り出し位置と、普通ならスピンするのではないかという振りを見せつつ走りを決めて、ただひとり99点オーバーを獲得。単走優勝を果たした。

 いっぽうで前日の勝者である田野が17位で敗退した。

Pos.No.DriverCarBest Score2nd Score
161山中 真生S1599.4597.70
23野村 圭市ER3498.6596.95
339久野 太一S1598.4597.85
447米内 寿斗RPS1398.3597.80
559西山 大貴S1598.3096.35
657陣野 寿幸S1598.1522.50
797瀬戸 大輔S1598.0520.00
84横田 卓三S1498.0097.40
98日比野 哲也AE8697.5596.65
1091工藤 浩平S1497.4022.50
1166田村 健多S1597.3528.50
1256古賀 誠進RPS1397.3097.10
1317縫部 寿樹PS1397.0532.50
1418和田 賢志郎RPS1396.9096.45
1577速水 眞之介PS1396.8595.55
1670中川 尚隆S1596.8096.00
▲追走トーナメント進出▲
179田野 結希S1596.7596.60
1890伊藤 満紀JZX9096.5596.25
195此木 智也RPS1396.4096.10
2034三好 隼人ER3496.3596.05
2165安藤 直輝C3396.1094.00
2221筒井 陽平JZX10096.1032.50
2330田中 規明PS1395.5095.25
2420金田 健人SW2095.4040.00
2569酒井 勇輝S1495.4040.00
2640武藤 啓史S1495.2595.00
2750竹田 和明S1494.8593.85
2899阿久澤 一幸ZN694.5018.50
2929粟野 如月RPS1394.2522.50
3031吉村 旭人A3193.0030.00
3132宮里 宏和RPS1357.5020.00
3295増田 和之UCF3150.0026.50
3358谷本 真人S1438.5030.00
3422栁 和孝S1437.5030.00
3572高根 芳朋JZX10032.5029.00
3612土居 雅和PS1330.0025.00
3788高木 美紀PS1330.0025.00
3819浅野 潤一PS1326.5025.00
3941植村 真一JZX10022.5020.00
4055黒沼 雄一S1521.5020.00
4133辻 紳護武C3310.0010.00
86近藤 善道AE86DNS
96飯島 翔太JZX90DNS
68谷 光一S13RETIRE
37與儀 清登PS13不出場
53新川 真也PS13不出場
35神谷 剛CPV35不出場
11稲岡 拓也S14不出場

第2戦 単走優勝

山中 真生

TMS GOODRIDE RACING TEAM
TMS S15 SILVIA (S15)

 (練習のときの手応えは) 前日練習から走ってて全部の路面を本当に練習できたので、今日の雨も対策はできてたかなと思います。

 (本番前の自信は) 自分名阪に来るのは今回がはじめてなんで、ちょっと不安があったんですけど、シミュレーターでうまく練習を入れて、いままで実車で走ったひとに勝てるようにがんばってきたので結果が出てよかったです。

 (単走1本目は) 予選通過ラインを目指して97点台後半ぐらい出ればいいなと思って、97点台中間ぐらいだと思うんですけど、たぶん予選は平気だろうと思って2本目は勝負に出て決まったので、よかったです。

 (2本めはどこを変えた?) やっぱ振り出しですよね。進入のところの角度の鋭さとかアングルを1本目よりもぜんぜん増して、奥で振るっていうのを意識していきました。ちょっとクリップのところでミスが出ちゃったんですけど、うまくカバーできてよかったです。

 (満足度は?) とりあえず単走優勝がとれて……今日予選通過すればもうGPの権利を取れるっていうかんじだったので、とりあえずその目標が達成できたので。また昨日は表彰台に乗れなかったので、今日はいい追走を見せて表彰台乗りたいなっていうかんじでがんばります。


第2戦 単走ハイライト


第2戦 追走トーナメント

Final Battle
山中 真生 SILVIA (S15) vs 田村 健多 SILVIA (S15)
前日はマシントラブルで追走に進出できず、ポイント争いでは出遅れた田村だが、上位陣の不振と、この優勝で、タイトル争いに絡むところまで順位まで上げてきた。

田村が攻めの追走で通算2勝目をマーク

 追走も終始ウエット路面。そのせいもあったのか、ドリフトのもどりやハーフスピンが多い展開となった。前日準優勝の米内はベスト16の2本目にテールをヒットして敗退。前日3位の陣野も後追い時にスピンをして敗れ、前日の上位3名が早期敗退して、ポイント争いでは混戦が決定的な展開となった。

 ベスト8では、チームメイトである和田と田村が接近ドリフト合戦を見せて田村が競り勝ちベスト4進出を決めたが、それ以外は、山中、縫部、瀬戸と、いずれもベスト4初進出の選手が勝ち上がった。

 準決勝、まずは山中と縫部が対戦。おたがいにキレイに入りきるところまではいかないが近い距離のドリフトを見せて、再戦の結果、山中がわずかな差で勝った。瀬戸vs田村は、1本目の最後にミスをしたものの飛び込みで強烈な寄せを見せた田村に対し、2本目後追いの瀬戸は終始角度が浅かったこともあってアドバンテージがとれず、田村が勝った。

 決勝は山中vs田村。1本目には先行の山中が振り出しでテールをヒット。姿勢を大きく乱して、田村もドリフトが維持できない状態を作り出してしまう。これで大きく田村アドバンテージ。2本目も田村は大きなミスなく走り、昨年の名阪での第3戦につづいて通算2勝目をマークした。なお、これによってポイントでは山中がトップに立ち、米内は2位をキープ。古賀、田村と続き、田野は5位に後退した。


第2戦 優勝

田村 健多

N-style × VALINO × K’s true
N-style SILVIA (S15)

 (昨日の状況は) 木曜からクルマ持ってきてたんですけど、木曜金曜土曜と全部練習がエンジントラブルで、フケなくて。やっと単走走れるかなと思ったら、別のトラブルが出て、直してもらったんですけど別のトラブル出て。昨日持って帰って今日の朝直したんで、とりあえずもう今日は絶好調の状態でクルマは走れるようになったんで、あとはもう勝つだけだなっていう。もう本当に優勝しか見てなかったです。あと、いいかた悪いですけど、田野選手とはもう普段からバチバチやり合ってるんで、田野選手落ちた時点でガッツポーズで、あとは自分が優勝してポイント差を詰めるだけやなと思いました。

 (単走は) 練習走行のときにスポッターから「もう単走優勝あるんちゃう」っていわれるくらい乗れてたんですけど、ちょっとテンション上がっちゃってやりすぎちゃって。でも予選は残ったんで、正直そこまで単走優勝は目指してないというか、獲れたらいいな、ぐらいで、追走がもう大好きで得意なんで、追走で優勝っていうのはもう自分のなかで決めてたんで。

 (追走は順調だった?) 正直ベスト8のおなじチーム員の和田賢志郎選手との対戦。あれはすごい集中しました。チーム員やからこそ負けたくないっていうのと、ベスト16で和田賢志郎選手が、いい追走してたんで。ぼくが後追いスタートだったので、もうけっこう行かないとやられると思ったんで、あの後追いはすごい集中しました。

 (で、楽しくなってきた?) そうですね。もう楽しくなってきて、あとはもうベスト4も楽しいのと集中力は切らさず最後まで行って。決勝はもうちょっといいもん見せたかったんですけどおたがいちょっとあれやったんで。次戦奥伊吹でももっといい追走見せれるようにがんばるんで。よろしくお願いします

 (1年ぶりに優勝できて) やっぱり1位の見る景色はちがいました。備北で2位にもなっているんですけど、やっぱりちょっと悔しさはあるんで、表彰台はやっぱいちばん高いとこ上らなあかんので、1位はすごい気持ちいいです。

 (この勢いでシリーズも) もちろんです。もう田野選手、山中選手、米内選手、今年ちょっと注目されてる選手を、まあ、ぼくが叩きのめして、ぼくがぶっちぎりでシリーズを取りたいと思います。


第2戦 2位

山中 真生

TMS GOODRIDE RACING TEAM
TMS S15 SILVIA (S15)

 (決勝の敗因は?) まずベスト16から、あんまりちょっと乗りきれてなくて、単走みたいな走りができてなかったのでそこが……たぶんメンタルしかないんですけど、昨日はいい走りをしてたので今日ちょっと路面がウエットでそれができにくかったっていうのはあったので、それでもやってやろうっていう気持ちはあったんですけど、できなくてちょっと残念です。

 (決勝の1本目は?) 今回来てから1回もぶつけてないのにぶつけちゃって。そんな大きい事故じゃないんですけど、それだけたぶん乗れてなかったんだなっていうのは、あのぶつけたのでかんじたんですけどね。なんとか最後でいい後追い見せてやろうと思ったんですけどそれでも行ききれなかったので、まぁシリーズ的にはトップになって、まだ優勝はできてないので、今後GPに出るうえではやっぱライツっていうカテゴリーは絶対にいい経験になると思うので。1年通してがんばりたいと思います。


第2戦 3位

瀬戸 大輔

Mon Power 132
Mon Power 132 SILVIA (S15)

 (3位という結果については) 率直にうれしいですね、まず。準決勝のときにケンタくん(田村選手)に0.5アドバンテージとられて、その後追いで1ランク取れるかなって自信あったんですけど。進入のしかたが、いままで戦ってきたひととちょっとちがったんで、うまく合わせきれなかったなっていうのがありましたね。そこを修正できるように普段からいろんなひとと追走して練習して、ウデを磨いていきたいと思いますし、省己さんに教えてもらいたいなと思います。

 (今回初参戦だが大会前の自信は?) 正直まったくなかったですね。昨日も正直、名阪なんで2戦とも残りたいなっていう気持ちはもちろんあったんですけど、残れるかもわからないですけど、初参戦なんで。それが今回自信になったんでよかったなと思います。


第2戦 追走ハイライト


第2戦 最終順位&ポイント

Pos.No.DriverTeamCarPoints
166田村 健多N-style × VALINO × K’s trueS1525
261山中 真生TMS GOODRIDE RACING TEAMS1521
397瀬戸 大輔Mon Power 132S1518
417縫部 寿樹新川SPL ZENEWPS1316
53野村 圭市URAS TEAM KYUSYU CUSCOER3413
68日比野 哲也GAYA EIGHT VEICOLO 日比野塾 TONEAE8612
756古賀 誠進TEAM九州 GUN sportsRPS1311
818和田 賢志郎N-style VALINORPS1310
939久野 太一Mon Power 132S158
1047米内 寿斗GreenTop × 酒の中村 × AESRPS137
1159西山 大貴TEAM BOOSTAR VALINO ORIGIN Labo.S156
1257陣野 寿幸ニュータイプレーシング VLS155
134横田 卓三skymotors ORIGIN Labo.S144
1491工藤 浩平TEAM九州 custom910S143
1577速水 眞之介N-style VALINOPS132
1670中川 尚隆MCR Factory RSヤマダ Lubross VLS151

第2戦 単走順位&ポイント

Pos.No.DriverTeamCarPoints
161山中 真生TMS GOODRIDE RACING TEAMS1520
23野村 圭市URAS TEAM KYUSYU CUSCOER3416
339久野 太一Mon Power 132S1515
447米内 寿斗GreenTop × 酒の中村 × AESRPS1314
559西山 大貴TEAM BOOSTAR VALINO ORIGIN Labo.S1513
657陣野 寿幸ニュータイプレーシング VLS1512
797瀬戸 大輔Mon Power 132S1511
84横田 卓三skymotors ORIGIN Labo.S1410
98日比野 哲也GAYA EIGHT VEICOLO 日比野塾 TONEAE868
1091工藤 浩平TEAM九州 custom910S147
1166田村 健多N-style × VALINO × K’s trueS156
1256古賀 誠進TEAM九州 GUN sportsRPS135
1317縫部 寿樹新川SPL ZENEWPS134
1418和田 賢志郎N-style VALINORPS133
1577速水 眞之介N-style VALINOPS132
1670中川 尚隆MCR Factory RSヤマダ Lubross VLS151

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