D1GP RD3 筑波 詳細レポート

2026 GRAN TURISMO D1 GRAND PRIX SERIES RD.3 TSUKUBA
2026年グランツーリスモD1グランプリシリーズ第3戦 筑波
開催日:2026年6月27日(土)
会場:筑波サーキット(茨城県)
コースコンディション:ウェット
 延動員数:4,841名(3日間合計)

振りと角度で蕎麦切が今季単走初優勝

Tanso 1st place
蕎麦切 広大
SHIBATA RACING TEAM
SHIBATIRE GR86 MOTUL AME  [ZN8]
Tanso 2nd place
中村 直樹 [GR86]
Tanso 3rd place
畑中 夢斗 [JZX100]

 第3戦の舞台は筑波サーキット。前日の公式練習日は本降りの雨で、決勝日も台風7号と8号の接近による大雨が警戒されていたが、けっきょく大雨にはならず、特に単走はしだいに路面が乾いていくドライに近いコンディションで行われた。

 審査区間は前年と同様。最終コーナーの途中からスタートしてストレートからドリフト開始。1コーナー、S字を抜け、第1ヘアピンを立ち上がったところまでだ。ただし、よりストレートで角度をつけて走るように、ストレート上のひとつめのクラッシュパッドが前年より奥に置かれた。また、振り出しや、S字での振り返しなど審査員が見る区間は、しっかり振りのアクションを出さないときびしく減点されることが発表された。

 競技はウエットルールで行われた。全体の得点順位ではなく、グループごとに上位4名が勝ち上がる方式だ。

 路面コンディションが極端に難しいグループはなかったようだが、しだいに乾いていく状況だったので後半のほうがやや車速は高めになっていた。その中でDグループの蕎麦切がメリハリのある振り出しと振り返し、そしてコーナーでの大きな角度で点をかせぎ、1本目に高得点を獲得。より攻めた2本目はヘアピンでミスをしてしまったものの、中村(直)の走りは振りや角度で蕎麦切に及ばず、蕎麦切が単走優勝となった。

通過指定ゾーンも昨年同様に、1コーナー進入のアウト側、1コーナーのイン側、そして第1ヘアピンのアウト側の3ヵ所に設けられた。
第1走者となったルーキーの西山だが、1本目から減点のないきれいな走りを見せて余裕の単走通過を決め、インパクトを残した。
松山は、ほぼドライ路面となった本番走行で、ウエット走行時には出ていなかったエンジン不調に見舞われて単走敗退となった。
前日のウエット路面では絶好調だった石川だが、ほぼドライとなった本番では、路面コンディションの変化に対応できず敗退した。
D1GP復帰3戦目となったベテラン手塚だが、リズムがズレてしまい、高得点につながる走りはできないまま単走敗退となった。
齋藤(太)はミッショントラブルに見舞われて出走できず。高速コースで走りを披露することができなかった。

第3戦 単走結果

順位GroupNoDriverModelBest2nd Best
1D31蕎麦切 広大ZN898.2090.39
2D99中村 直樹ZN897.7896.24
3B75畑中 夢斗JZX10097.7049.21
4D79目桑 宏次郎S1597.5296.24
5A76中村 龍PS1397.4886.33
6C66藤野 秀之ZN897.3297.06
7C80田野 結希ZN897.2695.83
8B70横井 昌志S1497.1493.89
9B47米内 寿斗RPS1396.3389.94
10A67西山 大貴S1595.9390.66
11A10三好 隼人ZN895.8094.83
12C89Lattapon KeawchinS1595.6689.66
13B23村上 満ZN895.6594.93
14A51岩井 照宜FC3S95.4494.51
15D8稲岡 拓也RPS1393.9193.69
16C3野村 圭市ER3493.7990.72
△△追走進出△
17B81和田 賢志郎S1594.9178.66
18A77松山 北斗GZEA14H94.5490.78
19A16山口 孝二E9294.0492.57
20D22栁 和孝S1493.6129.25
21C12玉川 艶哉EJZA8093.3948.06
22D14玉城 詩菜ZN693.1092.99
23D90手塚 強A9092.7392.42
24C7松井 有紀夫FD3S92.7291.88
25C55松川 和也AE8592.7287.94
26B9粂 哲也S1592.5672.47
27B50石井 亮JZX10092.3328.41
28A86下田 紗弥加ZN892.0391.69
29D15藤原 優汰S1592.0048.98
30B43田所 義文AE8691.9586.79
31A78上野 高広AVC1090.4548.16
32A5金田 義健GXPA1689.4570.53
33C17笹山 栄久ZN888.9986.15
34B33石川 隼也ZN888.3127.68
35D38斎藤 久史S1581.2828.70
36A32多田 康治ZN877.2648.92
37C56森 孝弘RPS1346.520.00
B87齋藤 太吾A90RETIRE
※雨天によりグループ間選抜となった。

第3戦 単走優勝

蕎麦切 広大
SHIBATA RACING TEAM
SHIBATIRE GR86 MOTUL AME(ZN8)

ちょっとひさびさの単走優勝ですかね。去年いつ最後にしたか覚えてないぐらいなんで。(昨日のウエットでの感触は)よかったです。むしろボク的には今日の単走もウエットのほうがうれしいなってちょっと思ってました。この筑波はみんなに得意得意っていってもらえるんですけど、インフィニティと筑波の相性はよかったんですけど、86はそんなにバチッて感じではないんで、まあ雨のほうが走りやすいなって印象でした。

(本番ではほぼドライになったが)そうですね。Dグループだったんですけど、まあABCの選手のみなさんの走りとか、点の出かたを見て、ちょっと走りかたを組み立てれたっていうのが大きかったかなと思います。完璧ではなかったですけど、まあちょっと距離が足りないとかあったんですが、その中でもわりかし、とめれてよかったなって気持ちです。

(特に気をつけたところは?) やっぱりストレートの三発からの1コーナーは車速が乗って、雨だと滑るから抑えて抑えてってかんじでしたけど、ドライだとその真逆のことをしないといけないんで、奥までがんばって、角度バコンってつけてアクセル早く踏むみたいな走りをしないといけないなって思うんですけど、その奥まで行く距離感がまだつかめてなかったんで、途中でちょっとインカットしないようにいろいろモジモジしたっていう失敗はありますね。

(1本目の出来は)ほんとうまくいってよかったなっていう感じで、まあ2本目もっと攻めてたんですけど、ちょっとやりすぎて、ちょっとコントロールを失っちゃって、最後とっ散らかっちゃったのが悔やまれますね。ナオキさんの2本目はもう「あー抜かれたな」っていうぐらいの感じだったんですけど、たまたまなのかわかんないですけど、ナオキさんに抜かれずに点数だけでは勝ったから、なんかまあ見た目だとナオキさんのほうがぜんぜんかっこよかったと思うんですけど、そこはちょっと複雑な気持ちもありつつという優勝でした。

第3戦 追走トーナメント

Final Battle
横井 昌志 [S14] vs 中村 直樹 [ZN8]
長年のライバルの対決は、ミスの少ない好勝負となり、お互いに高い接近ポイントを獲得したが、先行時の走りの精度の高さで横井が上まわった。

強烈な後追いと、見事な先行で横井が中村(直)を破って勝利

 単走時にはドライに近いところまで乾いた路面だが、追走に入ると小雨が降る時間もあり、微妙に変化する路面コンディションで競技が行われた。

 その影響もあったのか、単走1位でランキング首位でもある蕎麦切、同3位の畑中をはじめ、単走で上位だった選手4人がベスト16で敗れるというやや波乱の展開となった。

 ベスト4には、横井、中村(直)、藤野といった実力者が順当に入ってきたが、タイから参戦のPOPもスピードのある獰猛な追走で中村(龍)、目桑を倒して勝ち上がってきた。

 準決勝最初の対戦は横井vsPOP。1本目にいい後追いを見せたPOPに対し、横井は2本目にPOPをとらえきれなかったが、POPはS字のJ区間(審査員採点区間)でグリップ走行をしたという判定で大きく減点。横井の勝ちとなった。

 準決勝もうひとつの対戦は中村(直)vs藤野。後追い時に前半で中村(直)をとらえきれなかった藤野に対し、中村(直)はフルマークに近い接近ドリフトを見せて勝った。

 決勝は横井vs中村(直)となった。1本目は横井が先行。中村(直)は終始近いドリフトを見せて12.7の接近ポイントをとりDOSS点とあわせて106.7。いっぽう横井は先行で96.5という高得点を出していた。2本目は中村(直)が先行。より近いドリフトを見せた横井は接近ポイント13.3でDOSSとの合計点が106.7。後追い時の総得点はまったく互角だったが、2本目先行の中村(直)は94.3点にとどまり、先行時のポイント差で横井の勝ちが決まった。

 この大会後、ポイントランキングでは中村(直)が首位に出た。

Semi Final Battle
横井 昌志 [S14]  vs POP [S15]
横井相手にも近い距離でしっかりドリフトを合わせるPOP。しかし先行時のミスで初の決勝進出はならなかった。
Semi Final Battle
中村 直樹 [ZN8]  vs 藤野 秀之 [ZN8]
1本目後追いの藤野は、競技区間後半では中村(直)に寄せたが、前半ではとらえきれず、接近ポイントをかせげなかった。
Pick Up Battle
POP [S15] vs 目桑宏次郎 [S15]
ベスト8でPOPは目桑と対戦。POPはストレートで目桑に接触する場面もあったが、それでもリズムを崩さずに近いドリフトを見せた。
Pick Up Battle
蕎麦切広大 [ZN8] vs 野村 圭市 [ER34]
1本目にはスピードで上まわっていることを見せていた蕎麦切だが、2本目の後追い時に詰まってしまってスピンをした。
Pick Up Battle
目桑 宏次郎 [S15] vs 村上 満 [ZN8]
1本目は後追いの村上が1コーナー立ち上がりから寄せていったが、2本目は目桑がより長い区間で村上をとらえ、目桑が勝った。
Pick Up Battle
畑中 夢斗 [JZX100] vs 岩井 照宜 [FC3S]
先行時には岩井を引き離し、アドバンテージをとっていた畑中だが、後追い時にストレートでドリフトがもどってしまい逆転負けとなった。

第3戦 追走結果

第3戦 優勝

横井 昌志
Mind Control Racing SHIBATIRE
MCR Factory シバタイヤ デントリペアブルーノS14(S14)

(クルマに前回のクラッシュの後遺症はもうない?)もうクルマはなにも問題なく本当にめちゃめちゃ完璧な状態で来てます。

(昨日のウエットで今日ドライに変わって、その難しさは?)単走Bグループ、けっこう難しい順番だったんで、まあそこでわりと感覚をつかんだというか。失敗したけど、減点されてても点数は出てて通ったっていう流れがあったんで。決勝なんかは同じハーフウエットになったけど自信持っていけたんで、あれがよかったかなって結果的には思います。

(今日はベスト16からいい走りをしていたが)そうですね。まあ、前半はよかったけど、1回POPさんのときにちょっと加速区間で失敗しちゃって合わせれずに。あれは負けたと思ったんで、ほんと運よく上がって、あれはもうただの運だと思って、開き直って決勝思いっきりいこうと思って走りました。あれは決勝では絶対やらないように、気張っていかなきゃいけないなと、本当にガッツリ気張っていきました。

(決勝は)1本目走ったときに先行の得点がよかったんで、アドバンテージ10点ぐらいだったから、「あ、これはやるべきことをやればオレ勝てるな」って思ったんで本当に自信持って思いっきりいきましたね。

(先行で精度の高い走りができていた)雨でもドライでも、先行は今回思いっきり行っても余裕があるぐらい自信があったんで本当に自分を信じて思いっきり行っただけですね。でもまだ余裕あったんで、ぜんぜんまだまだいけるかなっていう感じです。

(決勝でもねらいどおり?)そうですね。ちょっともごもごした部分はあるけど、この流れだったらまあまあいい点数じゃないかなと思って、あの先行のDOSS得点持ってたんで、点数出る前から自分の中でもまあまあいいでしょうっていうのは思いました。

(今日は満足度も高い優勝? )まあポップさんの後追いのとき以外は本当にもう自分の中の方程式ができあがったような、いい流れで全部いってたと思います。

優勝チーム
総合2位
総合3位
ベストメンテナンス賞
アサヒドライゼロ賞
ドライゼロシャワー
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