D1LT RD.3 名阪詳細レポート

■コースコンディション：ドライ
■延動員数：1,149名(関係者含む)

第3戦はベテラン野々英喜がひさびさに優勝！

第3戦単走

Tanso 1st Place
**横田卓三** (ORIGIN Labo.skymotors)
skymotors SILVIA(S14)
別格の得点を出して単走優勝した横田。わずかにアクセルを踏む余地が残っていたことで100点には届かなかったが、まさにお手本のような走りを見せた。

名阪単走絶対王者が復活！

第2戦の翌日におこなわれた第3戦。路面は引き続きドライだが、日照時間も長く、高めの気温のなかでおこなわれた。3コーナーはいつものヘアピン。通常名阪のドリフトでよく使われるレイアウトだ。

前日にくらべて、より攻めた進入をするドライバーが増え、振り出し位置を奥にとり、勢いのある振り出しが多くみられた。これによってボーダーラインの得点もやや上がった。いっぽうで飛び込んだあとの減速をきっちりやって、角度をつけて旋回しないとヘアピンのイン側の通過指定ゾーンをとりにくいため、そこを外して減点を受ける選手も多かった。

そして、前日は出走しなかった名阪単走優勝の常連男が帰ってきた。横田は、1コーナーに対してピッタリの位置で勢いのある振りからピタッと姿勢を決めて旋回し、99.70点をマーク。まるで当然のように単走優勝を決めた。

それにつづいたのは、ヴィトーと高木という前日のトップ2。いっぽうで第1戦優勝、準優勝の田野と田山は2戦連続で単走敗退となり、ポジションを落とすことになった。

Pos.	No.	Driver	Machine	Best Score	2nd Score
1	28	横田卓三	S14	99.70	50.00
2	7	ヴィトー博貴	PS13	99.25	95.00
3	88	高木美紀	PS13	98.55	95.85
4	77	速水眞之介	PS13	98.50	98.05
5	6	村上佳	JZX100	98.50	95.90
6	52	加納広貴	JZX100	98.40	98.00
7	19	能登陽向	PS13	98.40	97.45
8	38	野々英喜	S15	98.40	95.85
9	59	西山大貴	S15	98.30	95.25
10	66	吉田道夫	PS13	98.25	97.45
11	27	高根芳朋	JZX100	98.25	96.60
12	25	仲村悠	PS13	98.00	96.75
13	80	増田和之	JZX100	97.95	97.75
14	23	下田紗弥加	S15	97.90	48.50
15	69	瀧澤翼	PS13	97.80	97.60
16	58	谷本真人	S14	97.70	96.55
▲追走トーナメント進出▲
17	57	柳杭田貫太	S14	97.70	96.35
18	36	最上弦毅	RPS13	97.65	97.50
19	62	古賀誠進	RPS13	97.60	48.50
20	10	久野太一	S15	97.55	97.15
21	91	工藤浩平	S14	97.40	97.10
22	95	福田大輔	PS13	97.40	96.80
23	44	浮田正明	S14	97.40	38.50
24	34	三好隼人	S15	97.35	95.85
25	51	永塚尚幸	S15	97.30	96.60
26	33	辻紳護武	C33	97.30	96.40
27	21	筒井陽平	JZX100	97.15	96.60
28	18	岩﨑脩作	S15	97.10	96.45
29	35	塙彰拡	S14	96.85	82.75
30	86	高嶋健市	JZX100	96.75	96.60
31	43	佐藤信文	PS13	96.75	95.75
32	40	武藤啓史	S14	96.75	93.75
33	12	土居雅和	PS13	96.55	54.00
34	30	田中規明	PS13	96.35	93.25
35	50	竹田和明	S14	96.20	94.90
36	68	谷光一	S13	96.20	93.25
37	37	與儀清登	PS13	96.15	48.50
38	31	田野結希	HR31	96.10	0.00
39	17	佐藤拓巳	JZX100	95.90	0.00
40	3	野村圭市	ER34	95.85	95.00
41	61	白澤俊雅	S14	95.65	48.00
42	98	細野貢司	S14	95.60	95.50
43	41	植村真一	JZX100	95.50	88.00
44	32	宮里宏和	RPS13	95.20	48.00
45	39	有元美咲	PS13	95.15	95.10
46	24	田山ジュン	JZX110	95.15	48.50
47	84	柴山彰太	JZX100	94.60	93.00
48	99	阿久澤一幸	S14	93.90	48.00
49	64	齋藤寿夫	RPS13	93.15	75.00
50	29	粟野如月	RPS13	92.50	92.00
51	85	近藤善道	AE86	34.50	25.00
–	90	伊藤満紀	JZX90	RETIRE
–	15	前原敏宏	S15	RETIRE

第3戦単走優勝

横田卓三

ORIGIN Labo.skymotors
skymotors SILVIA (S14)

(前日は)金曜日エンジンの調子悪かったんで、シャシダイまわしに行ってました。もう昨日は捨てて、今日がんばろうっていう。それは今日は直ったんですけど、1本目にクラッチ滑っちゃって。で車速も伸びひんくて、スピンして。でも(前の選手が)横転しはったじゃないですか。あの待ってる間に冷ませたみたいです。だからほんまたまたまっすね。

2本目はミスられへんから……。あと路面石灰まいとったし、ちょっと滑るかっていうのは頭に入れていったんすけど、ほんまに滑ったっすね。そうズルってきたんで、日頃名阪走っとってよかったなってかんじっすね。まぁ1本目失敗してるんで、無理もせず8割みたいなかんじで行きました。

第3戦追走トーナメント

Final Battle
**野々英喜** SILVIA(S15) vs **ヴィトー博貴** SILVIA(PS13)
先行時には野々もイン側の通過指定ゾーンを外すミスをしたが、ヴィトーのミスのほうが大きく、また接近度でも野々のほうがややうわまわっていた。

野々が渾身の走りでヴィトーの連勝を阻止

ベスト16。単走優勝しつつも追走ではすぐに負けることが多い横田だが、この日は勝利。それ以外の対戦でも、村上が仲村に敗れたほかは、すべて単走上位の選手が勝利する展開となった。

その横田は、ベスト8でドリフトが大きくもどってしまって敗退。ベスト4に勝ち上がったのは九州の野々をのぞき、速水、ヴィトー、高木と、またしても関西勢が固めた。

まず野々と速水が対戦。1本目は先行の野々に対し、速水がインよりのラインで失速寸前の苦しい状況になりながらも近い距離でついていってわずかにアドバンテージをとった。しかし、2本目の加速ができず敗退。パイピング抜けだった。

次のヴィトーvs高木は前日の決勝の顔合わせ。1本目、後追い時に加速区間でとらえきれないながらも攻めていった高木だが、ヘアピンであわせられず失速ぎみにハーフスピン。2本目もヴィトーには大きなミスがなく、ヴィトーが2日連続での決勝進出を決めた。

決勝は野々vsヴィトー。両者いい走りのなか、後追いのヴィトーが比較的近い距離できれいについていきヴィトーがアドバンテージをとった。2本目はヴィトーが先行。こんどは野々が近いドリフトを見せ、さらにヴィトーに最終コーナーでのもどりと通過指定ゾーン外しの減点があり、野々が勝ちとなった。

なお、ポイントランキングはヴィトーがトップに立っている。

第3戦優勝

野々英喜

TETSUJIN team KYUSYU SAILUN
カーズSPL S15 SILVIA (S15)

単走は結構悩んでて、ベスト16行けたらいいなと思ってて、気持ちが乗ってくればいけるかなと思って、どんどん無理やり気持ちを上げてがんばりました。まだ地元勢にはかなわないと思ってたけど、意外といけたので……。最終コーナーとかでしょうねむずかしいのは。昨日ベスト16で負けたときは最終コーナーで離されて。でも今日は絶対！と思って昨日けっこう勉強して、今日離されないようにと思って。

まぁ、最初たくぞーくん(横田選手)に勝てれば、ちょっと行けるかなとか思ってましたけど、いいかんじに気持ちが上がってきたんで、よかったと思います。決勝に行ったときは涙が出そうでしたね。ひさびさでうれしくて。でも、ヴィトーくんのときは最終でつかまえとったけどストレートで離れましたね。

(ヴィトー選手にもミスが出たが) でも走ってるときあんまりわかってなかったです。だから勝敗はわからなかったですね。後追いでここら辺でちょっと入れたかなとは思ってたんですけど。

(今日はなにがうまくいったか) もうみんなチームのみんなのおかげですね。クルマもトラブルなくて最高でした。前回の奥伊吹で、練習走行でエンジントラブって、それで悔しい思いをしたんで、みんなが一生懸命やってくれって、今回何もなかったんで、本当もう集中できました。今年はシリーズまた狙えるようにがんばろうと思います。

第3戦 2位

ヴィトー博貴

TEAM VALINO TOPFUL Champion
VALINO TOPFUL Champion S13 (PS13)

決勝戦は、ちょっとミスというか、ちょっと出しきれなかったのはありますね。後追いでちょっとリズムよく乗れなかったというか、寄りきれなかったのと最後のフィニッシュラインの手前でインカットというか、リズムがリズムよく乗れなかったっていうかんじで、先行もちょっとインカットも取られてゾーン減点もあってちょっとその辺の失敗がちょっと響いたかなというかんじですね。

第3戦 3位

高木美紀

VALINO TIRES N-style
N-style 美艶シルビア (PS13)

(準決勝は) 相手がヴィトーだからっていうのもあったかもしれないんですけど。今日いちにちなんか乗れてなくて、気持ち的に……ノリノリの自分じゃない自分で行ってしまったというか、なんかいつもの感覚で走れなかったというかんじでしたね。

第3戦最終順位&ポイント

Pos.	No.	Driver	Team	Machine	Points
1	38	野々英喜	TETSUJIN team KYUSYU SAILUN	S15	25
2	7	ヴィトー博貴	TEAM VALINO TOPTUL Champion	PS13	21
3	88	高木美紀	VALINO TIRES N-style	PS13	18
4	77	速水眞之介	N-style Piskey VALINO	PS13	16
5	28	横田卓三	ORIGIN Labo. skymotors	S14	13
6	52	加納広貴	Team Ito Auto	JZX100	12
7	19	能登陽向	バビロン Mon Power	PS13	11
8	25	仲村悠	champion skymotors ORIGIN Labo.	PS13	10
9	6	村上佳	TMS パーフェクトスタイル	JZX100	8
10	59	西山大貴	BOOSTAR Racing	S15	7
11	66	吉田道夫	ハロウィン ★ t’s square ★ SSR	PS13	6
12	27	高根芳朋	complete T-glad	JZX100	5
13	80	増田和之	SR ORVIS Racing GOODRIDE	JZX100	4
14	23	下田紗弥加	Team Mercury 車楽人 VALINO	S15	3
15	69	瀧澤翼	Zeknova Super Star Channel	PS13	2
16	58	谷本真人	SAILUN TIRE × Moty’s × M.A.M	S14	1

第3戦単走順位&ポイント

Pos.	No.	Driver	Team	Machine	Points
1	28	横田卓三	ORIGIN Labo. skymotors	S14	20
2	7	ヴィトー博貴	TEAM VALINO TOPTUL Champion	PS13	16
3	88	高木美紀	VALINO TIRES N-style	PS13	15
4	77	速水眞之介	N-style Piskey VALINO	PS13	14
5	6	村上佳	TMS パーフェクトスタイル	JZX100	13
6	52	加納広貴	Team Ito Auto	JZX100	12
7	19	能登陽向	バビロン Mon Power	PS13	11
8	38	野々英喜	TETSUJIN team KYUSYU SAILUN	S15	10
9	59	西山大貴	BOOSTAR Racing	S15	8
10	66	吉田道夫	ハロウィン ★ t’s square ★ SSR	PS13	7
11	27	高根芳朋	complete T-glad	JZX100	6
12	25	仲村悠	champion skymotors ORIGIN Labo.	PS13	5
13	80	増田和之	SR ORVIS Racing GOODRIDE	JZX100	4
14	23	下田紗弥加	Team Mercury 車楽人 VALINO	S15	3
15	69	瀧澤翼	Zeknova Super Star Channel	PS13	2
16	58	谷本真人	SAILUN TIRE × Moty’s × M.A.M	S14	1